このページは私たちが生きている世界の核心部分です。
私たちの生きているこの世界は、心の影が現れた世界であると言ってきました。明るく清らかな想念の持ち主は、穏やかで幸せな生活を引き寄せ、暗く醜い想念の持ち主は辛く満たされない生活を引き寄せます。
この心の影の現れ方をもう少し掘り下げてみたいと思います。「原因と結果の法則」とは、大根の種を蒔けば、大根が生えるという法則ですので、今の自分に現れている姿は、それを現す原因を自分が蒔いたということになります。
事故や車との衝突事故などのような出来事が起こった人は、人と衝突したことが原因かも知れません。火事は、表向きの原因は何であれ、当事者同士のはげしい心の摩擦が真の原因かも知れないのです。
私たちは五官(眼耳鼻舌身)を通して見えている世界を「ほんとうに有るもの」としてとらえ、善きものも悪しきものもすべて言葉にしています。人の欠点をとらえ、批判し非難します。病気もあるものとしてとらえ言葉にしています。
わかりにくいかも知れませんが、五官を通して見えている世界は、私たちの心(ことば)を映した世界であり、映像として現れている世界ですから、本当の存在ではないのです。
この世界で私たちが発している言葉には、好悪の感情や悪しき思いや悪しき言葉があります。これを「迷いのコトバ」「迷いの念」といいます。この迷いのコトバや念が展開して、病気や不幸や貧乏があるように五官の感覚には見えているのです。
この現実に存在するかのように見える現象は、仮の存在であって、本当には存在していないのです。肉体人間として生きている感覚の現れにすぎないのです。奥に横たわる生命本源の世界には存在しない現象です。病気や不幸は、この五官の世界で私たちが使う「迷いのコトバ」「迷いの念」から生じます。これが心の影の実態です。