第二章 この世界の知られざるしくみ

心の法則1

 あなたはあなたが生きているこの世界のしくみをご存じでしょうか?
 自分の人生を振り返って運がよかった、悪かったとあたかも自分以外の力に左右されて生きてきたと思っていないでしょうか?人生は偶然の産物だと思っていないでしょうか?

 そうではありません。私たちが生きているこの世界は、自分の“心の影“として現れてきています。

 イギリスの作家であり自己啓発家であるジェームズ・アレンは
「心は創造の達人です。そして、私たちは心であり、思いという道具をもちいて自分の人生を形づくり、そのなかで、さまざまな喜びを、また悲しみを、みずから生み出しています。
 私たちは心の中で考えたとおりの人間になります。私たちを取りまく環境は、真の私たち自身を映し出す鏡にほかなりません」

 また、 「私たちの人生は、ある確かな法則にしたがって創られています。私たちがどんな策略をもちいようと、その法則を変えることはできません。“原因と結果の法則“は、目に見える物質の世界においても、目に見えない心の世界においても、つねに絶対であり、ゆらぐことがないのです」と言っています。

 私たちが生きているこの世界は、まちがいなく“心の法則”で支配されています。
 今のあなたの生きている現状は、いままでにあなたが考えたり、行ったり、喜怒哀楽で生きてきた姿を映しているのです。これがジェームズ・アレンが言うところの“原因・結果の法則”なのです。
 つまり自分で創った原因で、今の結果を生きているのです。

 昔から「笑う門には福来る」とか「人を呪わば穴二つ」「奪うものは奪われる」「与えよさらば与えられん」「「情けは人のためならず」等々言い伝えられてきた名言は、この“心の法則”を言い表しています。

 

 私たちが生きているこの世界は、この“心の法則”のしくみで成り立っていることを知ること が、すべての救いへ入っていく唯一の道です。
 私が癌を消すことが出来たのも、この“心の法則”を知ったからです。

 よく心の底で願っているもの、思い描いているものは実現すると言われていますが、これは潜在意識に印象されたものは実現するという“心の法則”の働きの一つです。

 では自分の心の奥底の願いは、みな実現しているのでしょうか?そうではありませんね。真実は、自分の心のあり様に応じた現れ方をしますので、自分の願望が実現してくるには、その願望に調和した自分の心でなくてはなりません。

自分の心が願いを得るにふさわしい程度であるなら、自分の願いは実現するでしょう。

 反対に自分の心に争いや対立、傲慢さ、身勝手な思いを抱えながら、自分の願望が叶うと思うことには無理がありますよね。

 思いが叶うには、自分の望みと自分の思いとが調和することが前提です。思いが叶うには、自分の潜在意識の働きだけではなく、宇宙を動かしている力の働きも必要なのです。

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心の法則2
まかぬ種は生えぬ
唯心所現
道を踏み外した結果
念の感応する世界
ジェームズ・アレンに教わる世界