人間について
私たちは人間について知っているようでほんとのところは何もわかっていないのが現状ではないでしょうか。
母の胎内から生まれみな同じ肉体という組織を持ち、病気の存在を気にしながら幸せを求め一生を終わっていきます。
人生を生きる人間には成功者、失敗者、幸福な人、不幸な人、裕福な人、貧困者、健康な人、病気に苦しむ人などさまざまに生きています。
この人生の混沌とした状態のなかで人間の真実を求め、宗教、心理学や哲学などが発展してきました。古くはお釈迦様やイエス・キリスト、そのほかの数多くの宗教指導者が真理を説き啓蒙してきました。
しかし多くの人はまだ混沌とした世界を生きています。それはお釈迦さまやキリスト、その他のすぐれた指導者の教えが正しく理解されていないからでしょう。
私たちがこの混沌とした人生から、幸せな人生に移っていくには、正しい人間の真実を知る必要があります。
多くの人は、正しい生きる道を未だ知らず、道を外れ、苦しみと不幸な人生を展開させています。八十歳にいたるまでの私がそうでした。
「人間とは何か」これを知ることが私たちが幸せに生きていく根幹だと信じています。
このサイトでは、未熟ながら私の知りえた「人間の本質」と「心の法則」について書いていきます。
人生と心の法則
はじめまして、私は川上一郎といいます。昭和18年生まれで現在(2024年)81歳になります。埼玉県で23年に渡ってあがり症の方のための話し方教室を運営してきました。
80歳の時、埼玉医科大学国際医療センターで余命1年の食道癌と診断され、食道と胃の一部も切り取り、胃を食道代わりにする手術を強く勧められました。
私は手術を断わり、抗がん剤治療と放射線治療はやむなく受けました。
私は癌も心の影響を強く受けていると信じていましたので、癌を自分で治すと決意しました。結果、六か月後には、担当の医師から「癌は消えました」と診断されました。
癌で入院したおかげで、私は人間について、私たちが生きているこの世界のしくみについて深く考え、学ぶことができました。
私たちの人生における不幸や困難は「知らないこと」からくることが多いとわかってきました。
その意味で「知らないこと」は罪なのです。私たちが生きているこの世界は、「心の法則」が支配しています。
「心の法則」が幸・不幸の人生を創っています。この「心の法則」に従って生きることで、私たちは自分の人生を大きく変えることができます。
人生の新しい扉を開く鍵は、心の法則を理解することにあります。
私の癌が消えたのも、この「心の法則」を知ったからです。
私が今から述べていく内容は、一般的な知識、学識とはかなり異なっていますが、救いは、常識や習慣的な考え方の外にあります。どうか最後までお付き合いください。
目次
第一章 | 私たちが生きている世界とは |
第二章 | この世界の知られざるしくみ |
第三章 | 法則は誰が創ったのか |
【人権宣言】
私たちが生きている社会において、現れている能力には大きな差があります。
能力の差だけではなく社会で与えられている役割にも大きな差があります。
私は長い間その差をみてそれぞれの人を判断していました。
その結果、劣っている人、優れている人という観方で人それぞれに対処するという愚かな人間関係を生きていました。
ある時気づきました。すべての人が一生懸命自分の人生の幸せのために困難と闘いながら生きていると。どんな立場であれ懸命に生きている人を、その能力や地位などで差別して観ることは自分の人格の低さ、人間性の低さ、愛のなさそのものを現しているとわかりました。
私は宣言します。
今後はいかなる人にも、その人の生命の尊さを観て、現れによる差別感をもたないことを。
すべての人のその奥には燦然と輝く生命が横たわっていて、みな同じ人権を持った仲間であると。